CAT体位（Coital Alignment Technique）は、一般的な正常位にひと工夫を加え、2人の密着感を大切にしながら楽しむ体位です。大きく動くのではなく、骨盤を寄せ合い、ゆっくりと体を揺らすように刺激を伝えるため、落ち着いたリズムで触れ合いやすくなります。

当記事では、CAT体位が心地よさにつながりやすい理由や、実践しやすい手順、角度や密着感を整えるコツを解説します。新しい体位に挑戦したい方は、ぜひ当記事を参考にしてください。

CAT体位（Coital Alignment Technique）は、正常位を少しアレンジして行う、ゆったりとした密着感を大切にする体位です。男性が女性の体に覆いかぶさるように重なり、深く大きく動くのではなく、骨盤同士を近づけたまま体をそっと揺らすようにして刺激を伝えます。

膣の入り口付近とクリトリス周辺に自然な圧が加わり、気持ちよさを育てやすい点が特徴です。体を強く使う必要がないため、呼吸を合わせながらお互いのペースをつかみやすく、安心して触れ合える時間を作れるでしょう。

CAT体位は、密着感を保ちながら骨盤の角度を合わせることで、外側と内側の刺激を同時に感じやすい体位です。ここでは、CAT体位で女性が中イキしやすくなる主な理由を3つの観点から解説します。

CAT体位が快感を高めやすい最大の理由は、挿入と同時にクリトリス付近へ自然な刺激が加わることです。男女が骨盤を密着させて揺れるように動くことで、ペニスの根元と恥骨がクリトリス周辺に触れやすくなり、外側と内側の刺激が重なります。

深いピストンではなく、幅の小さい動きを続けるため、感覚が散らず心地よさが積み重なりやすい点も特徴です。また、体を重ねた姿勢のためキスやハグも取り入れやすく、リラックスした状態で快感を受け取りやすくなります。

CAT体位では、骨盤を上下に小さく動かす動作が中心となり、骨盤底筋の収縮と連動しやすい点も中イキにつながる理由です。骨盤底筋は、女性の快感の高まりに深く関わる筋肉群で、オーガズム時にはリズミカルに収縮すると言われています。

CAT体位の動きは、この筋肉の動作と似た働きを自然に引き出すため、感覚が高まりやすくなります。筋力の有無に関係なく、体位そのものが自然に骨盤底筋を働かせるため、快感につながりやすいと感じる女性が多い体位です。

CAT体位は体の密着面が広く、抱きしめられる感覚が強いため、安心感や信頼感を得やすいと言われています。女性は心地よさを感じる際、肉体的な刺激だけでなく「守られている」「委ねられる」といった心理的な安心も大きく影響します。体を大きく動かす必要がなく、お互いの呼吸や鼓動を感じられるため、自然に集中しやすい点も特徴です。

外側と内側の刺激が重なる快感だけでなく、精神的な落ち着きが加わることで、身体の反応が素直に出やすくなり、深い快感につながるでしょう。

CAT体位でプレイを楽しむときは、動きを大きくする必要はなく、密着した状態でゆっくりと骨盤を揺らすように動くのが基本です。ここでは、初めて挑戦する人でも実践しやすいように、CAT体位の具体的な手順を順番に解説します。

最初に女性は仰向けになり、脚を軽く閉じたまま伸ばして姿勢を整えます。この状態にすることで、男性が骨盤を合わせやすくなり、スムーズに挿入へ進めます。腰の位置を少し高めにすると角度が合いやすいため、クッションや枕を使って心地よい位置に調整してもよいでしょう。

CAT体位は正常位の延長にあるため難しい姿勢ではありませんが、挿入しづらさを感じる場合は、通常の正常位で挿入してから脚を伸ばしてもかまいません。女性がリラックスした姿勢を保てるかが、その後の密着や動きやすさにつながります。

女性の準備が整ったら、男性はゆっくり覆いかぶさるようにしながら挿入します。このとき、男性も脚を伸ばして女性と体を密着させることがポイントです。一般的な正常位よりも少し高い位置から挿入すると、骨盤が自然に合いやすく、ペニスの根元がクリトリス付近に触れやすい角度になります。

また、男性が女性の足を外側から挟むように位置を取ると、より密着を保ちやすくなります。体重は女性に負担がかからないように分散させつつ、体を柔らかく預けるように姿勢を調整しましょう。

挿入後は、男女の骨盤がしっかり合うように位置を微調整します。身長差に左右される部分もありますが、目安として男性のあごが女性の頭付近にくる位置を探すと、骨盤の角度が揃いやすくなります。また、男性の胸が女性の肩あたりに重なるようにすると、クリトリスとペニスの根元が自然に触れやすくなります。

骨盤の角度が整うと、上下の動きに合わせて恥骨同士が触れ合い、やさしい圧が伝わりやすくなります。さらに、角度が下向きになることで膣奥に届きやすくなるため、刺激の質が変わりやすい点も特徴です。

位置が整ったら、恥骨を軽く擦り合わせるように骨盤を上下へ動かします。一般的なピストン運動のように深く抜き差しする必要はなく、体全体を揺らすような動きが基本です。ゆっくりしたテンポから始めると感覚がつかみやすく、クリトリス付近に心地よい刺激が伝わります。

慣れてくると、上下の動きに加えて左右へ小さく揺れる動きを混ぜると刺激に変化をつけられます。また、密着しているため相手の反応を感じ取りやすく、強弱やスピードを微調整しながら動きを合わせやすいのもCAT体位の魅力です。焦らずゆっくり、お互いのペースを感じながら動くことが心地よさにつながります。

CAT体位で感じる気持ちよさは、骨盤の角度や密着の仕方、腰の高さなど、少しの調整で大きく変わります。ここでは、よりスムーズに動けるようにするためのポイントや、快感を高めやすくするためのコツを分かりやすく解説します。

CAT体位で挿入がうまくいかないときは、女性の腰の高さを少し調整すると動きやすくなります。仰向けのまま腰を浮かせ続けるのは負担がかかりやすいため、クッションや枕を腰の下に入れる方法が便利です。腰の位置が整うことで骨盤の角度も合わせやすくなり、クリトリス周辺への圧が伝わりやすくなるでしょう。

CAT体位では、動いている間も骨盤同士の密着を保つことが快感につながる大きなポイントです。深く抜き差しする動きよりも、身体全体を擦り合わせるような上下の動きが中心になるため、骨盤が離れてしまうと刺激が伝わりづらくなります。

ただし、強く擦りすぎると痛みを感じることがあるため、相手の反応を確かめながらやさしい圧から始めることが大切です。密着を保ちながらリズムよく動くことで、心地よい刺激が続きやすくなります。

CAT体位の刺激をしっかり伝えるためには、男女の恥骨の位置が平行に重なるように意識することが大切です。骨盤がずれたまま動いてしまうと、刺激が偏ったり摩擦が強くなりすぎたりして、痛みにつながることがあります。

平行に合わせる目安としては、男性が女性より少し頭側に位置を移すと、自然と角度が整いやすくなります。恥骨の位置合わせは、CAT体位の心地よさを最大限に引き出すための基本となるため、動く前に丁寧に確認しましょう。

CAT体位は、深いストロークよりも骨盤の密着を重視し、小さな揺れを重ねながら刺激を伝える体位です。クリトリス周辺にやさしい圧が届きやすく、膣の入り口付近にも刺激が重なるため、心地よさを感じやすい点が特徴と言えます。抱きしめられる姿勢で行うため安心感も得やすく、相手の呼吸や反応に意識を向けながら自然とリズムを合わせられるところも魅力です。

実践するときは、腰の高さや角度を軽く調整し、恥骨同士が平行に重なる位置を探しましょう。無理に大きく動く必要はなく、2人のペースに合わせてゆっくり揺れることで感覚が積み重なりやすくなります。