ほかの業界と同様に、風俗業界にも繁忙期と閑散期があります。一般的に2・3・6・9・10・11月は閑散期と言われており、梅雨時期である6月も閑散期にあたります。閑散期には客足が遠のくため、売上が伸びなかったり、キャストが退職してしまったりと、店舗運営にかかわる方は悩むことが多いのではないでしょうか。

この記事では、梅雨の時期が風俗の閑散期となる3つの理由に加え、閑散期にできる対策について詳しく解説します。繁忙期に向けて準備をしたいが何をしてよいか分からないという方も、ぜひ参考にしてください。

風俗業界においても、ほかの業界と同じく繁忙期と閑散期があります。特に、雨が多く湿度も高い梅雨の時期は、客入り具合が悪化しがちです。

厳しい時期を乗り切るためにも、閑散期となる理由を理解して適切な対策を立てましょう。

梅雨の時期は、風俗業界全体で客足が遠のく傾向にあります。雨が降ったり湿度が高かったりすると、「外に出たくない」「ジメジメして気力がわかない」と感じる方は少なくありません。そのため、晴れの日に比べて風俗遊びへの意欲が低下します。特に、店舗型や待ち合わせ型といったお客さんが自分自身で動かなければサービスを受けられない風俗店からは、足が遠のく傾向にあります。

一方で、デリヘルなどお客さんが出向く必要のない出張型のサービスは、天気による影響は少なめです。また、雨の日が連休中であれば、当初の予定を中止して風俗店の利用を選ぶケースもあります。

GW後は、人々が気分を節約モードに切り替える時期です。多くの人が外出しさまざまな遊びを楽しむ大型連休中は、風俗業界も活況を呈します。ただし、その反動は小さくありません。連休が終わると「お金を使いすぎた」と考えて、風俗利用を抑えようとする方が増えます。

近年は手ごろな料金での遊び方もできるようになったとはいえ、風俗は比較的高額な娯楽の1つです。やはり、GW後の節約志向は業界全体に大きな影響を与えます。

この時期は、閑散期でも店を支えてくれるお客さんの存在が重要です。そのため、GW中に店舗をしっかりとアピールし、リピーターを増やしておかなければなりません。連休明けに備え、早めに戦略を立てておきましょう。

国家公務員のボーナス支給日は6月30日で、一般企業も7月からボーナスが支給される傾向にあります。GWでの出費と7月のボーナス受取を控え、ボーナスを受け取るまでは遊びに使うお金を抑えようと考える方が少なくありません。ちょうど梅雨と重なるこの時期は、気候との相乗効果もあり風俗業界にとっても閑散期となりがちです。

ただし、ボーナス支給後の7月から夏期休暇にかけては、再び繁忙期を迎えます。お客さんの傾向を理解し適切な対策を行えば、無事に閑散期を乗り越えられるでしょう。

風俗業界には、梅雨時期以外にも閑散期が存在します。店舗によっても多少の差はありますが、主に閑散期となりやすいのが以下の月です。

2月～3月は、クリスマスやお正月などで出費が多い12月～1月を終え、節約モードに入る人が多い時期です。この時期はまだ寒く、外出の機会も減ります。人によっては年度末の仕事や飲み会で忙しかったり、家族・親戚の卒業・入学祝などで懐がさみしくなったりする方も少なくありません。

9月は夏休みが終わったばかりで、出費を抑える傾向が強くなります。10月～11月にかけては、年末の大型連休を控えて節約を始める人が増える時期です。

梅雨の閑散期に売上を維持し、繁忙期の売上をさらに増やすには、店舗運営や集客方法に工夫を凝らさなければなりません。

以下では、梅雨時期にこそ取り組むべき、集客と店舗運営のための閑散期対策を6つ紹介します。これらの対策を実践すれば、他店との差をつけ、閑散期を乗り越えられる可能性が高まるでしょう。

梅雨時期のお客さんを引きつけるには、キャンペーンやクーポンの企画が有効です。特に、雨の日限定の割引や新規客向けの特典、次回利用割引など、お得感を感じられる内容は来店意欲を高めるでしょう。風俗店におけるキャンペーンやクーポンの例は、以下の通りです。

■キャンペーン・クーポンの例

企画の実施により、お客さんに次回の来店を促すだけでなく、リピーターを増やす効果も期待できます。

風俗店のお客さんは、お店選びにメルマガやキャストの写メ日記をチェックする方が少なくありません。時間が取れる閑散期に魅力的なコンテンツを提供すれば、お客さんの関心を引き、店舗への来店意欲を高められるでしょう。

メルマガは、特別なキャンペーンの情報やクーポンをお客さんに直接届ける有効な手段です。また、写メ日記ではキャストの魅力を前面に出した写真や日常の1コマを共有すると、親近感を持ってもらえます。キャストと協力し魅力的な内容を頻繁に更新することが、リピーターを増やし新規客を獲得する鍵です。

梅雨時期に来店してくれるお客さんは、将来の常連客になり得る貴重な存在です。悪天候の中でも足を運んでくれることへの感謝を示し、細やかな配慮やサービスを提供しましょう。

たとえば、「雨の中ありがとうございます」という言葉をかける、小さなプレゼントをするといった心遣いだけでも、店舗の印象は高まります。お客さんからはキャストの女の子たちの質だけでなく、男性店舗スタッフの質も見られている点を忘れず、心のこもったサービスを提供することが大切です。

梅雨時期にはスタッフ・キャストたちのフォローが重要です。閑散期は、収入が減る不安や溜め込んできた不満から辞めてしまうキャストやスタッフが少なくありません。不満を持っている人や悩んでいる人には面談や相談を通じて心のケアを行い、離職を防ぎましょう。

キャストには稼ぎ方のアドバイスを、スタッフには今できることや今後の目標を明確に示すことで、モチベーションの維持が図れます。また、繁忙期に備えてこの時期に採用や教育に力を入れるのもおすすめです。

梅雨時期は店舗の運営体制を見直す絶好の機会です。マニュアルの更新や新規作成を行い、社内の情報を最新の状態に保ちましょう。運営体制の見直しと改善活動は、スタッフの働きやすさを向上させるだけでなく、お客さんへのサービス品質の向上にも直結します。

また、競合調査を通じて現在の流行や他店のキャンペーン・サービスの特徴を把握し、自店の改善点や新たな戦略を見つけ出すことも大切です。閑散期に積極的に取り組んでおけば、繁忙期に向けて強固な基盤を築けるでしょう。

梅雨時期は、設備やホームページのメンテナンスにも最適なタイミングです。ホームページはお店の第一印象を決める大切な要素のため、最新情報を掲載しつつお客さんが魅力的に思えるよう作り込まなければなりません。閑散期であれば全面的な改修にも手をつけられます。各種サイト掲載中の風俗求人情報が現状に即しているかも確認しておきましょう。

また、店舗の清掃や備品の点検・補充も、快適な環境を保つために欠かせません。この時期を利用して、エアコンのフィルター掃除や待機室・プレイルームの徹底的な清掃を行い、キャストとお客さんに快適な空間を提供しましょう。

梅雨時期は、雨や湿気によって外出意欲が低下する方だけでなく、GW後・ボーナス前に節約したいと考えるお客さんも増えるため、風俗業界は閑散期となります。

梅雨時期には、キャンペーンやクーポンなどで集客しつつ、繁忙期に向けた準備を行うことが大切です。忙しいとなかなかできないホームページの改装や設備のメンテナンスも梅雨時期に行うとよいでしょう。

また、梅雨時期に足を運んでくれるお客さんには感謝し、常連客としての定着を促すために、きめ細やかなサービスを提供するよう心がけてください。